第48回衆議院議員総選挙に向けての声明

安倍政権が首相の自己保身と政権の延命のため、突然解散・総選挙を表明したとき、私たちは今度の総選挙は「アベ政権を倒す選挙」と考え、これまで積み上げてきた「市民と野党の共闘」をさらに強化して選挙に臨もうとしました。
しかし、9月26日夕刻に突然発表された「民進党の希望の党への合流」そしてその後の小池百合子希望の党代表による強引な公認候補者の選別と排除により、状況は一変しました。自民党は結党以来初めて「改憲」を公約に掲げ、さらに希望の党が「改憲」を公約したうえに、「改憲」を主張してきた維新の会とも連携します。私たちは70年間にわたる日本国憲法憲政史上初の「改憲」を問う総選挙に直面することとなりました。

今回の総選挙はマスコミで喧伝されているような「自公vs.希望の党vs.立憲民主党・共産・社民」という3極での選挙ではありません。「あからさまな改憲政権構築を狙う政党・候補」対「立憲主義と平和主義を死守しようとする政党・候補」の闘いです。
10月6日発表された希望の党の公約には立憲主義も平和主義のかけらもありません。自民党は米朝間の軍事的緊張を誇張し、そのもとでの支持率アップと9条改憲の好機をつかもうとしています。朝鮮民主主義人民共和国への軍事的攻勢の強化を繰り返し主張するトランプ大統領来日直前の総選挙の結果が、東アジアの安全保障環境に決定的な悪影響を及ぼしかねません。

私たち市民ネットワーク千葉県は、今回の総選挙を日本という国家のあり方と社会、私たちの生活環境がこれからどうなっていくのかを決めるきわめて重要な選挙であると考えます。私たち主権者の人権の根本を支える「平和主義」の理念を崩壊させないために、リベラル勢力と協力して、10月22日の投開票日まで、9条改憲を許さない候補者が1人でも多く当選するよう以下の通り、あらゆる努力を続けます。

1.地域で投票行動を促し、安倍暴走政治をストップさせるため全力を尽くします。
2.改憲勢力を増やさないため、平和リベラル勢力の結集を支持し、憲法改悪を阻止する候補者を応援します。

2017年10月8日 市民ネットワーク千葉県