〔調査結果報告〕「ゲノム編集トマト」に関する自治体調査
5月18日付でアンケート調査「貴自治体の福祉施設や教育施設に対し、ゲノム編集トマトの種苗を受け取らないよう指導して下さい。」を54市町村長と教育長あてに行いました。
市民ネットワークがある自治体では手渡しで、他の自治体には郵送をしました。
要望書 回答書
回答は3択で「指導する」「指導しない」「その他」とその理由です。
6月15日締め切りで、回答は郵送、ファックス、メールなどでいただき、回答の無い所には再度電話で答えを伺いました。
8月に入ってからも回答してくる自治体があったため、結果報告が遅れましたこと、お詫び申し上げます。
市長部局の回答は32自治体 指導する1 指導しない1 その他27 未回答3
教育委員会の回答は30自治体 指導する3 指導しない2 その他23 未回答2
事前に回答を公表することは通知していなかったため、自治体名は伏せ報告します。
市長部局の「指導する」1件は「新たな毒性やアレルゲン、がん誘発物質の発生が危惧されているため」と明確に理由が述べられていました。また、「その他」の中でも「市民の安全が最も重要であるとの認識に基づき、安全性が十分に担保されている必要がある。ゲノム編集トマトについては疑問視する科学者の意見もあることから、今のところ用いる考えはない。この考えは校長会議など様々な機会をとらえて周知するとともに関係機関にも市及び教育委員会の考えとして示していく」というものがあり、再度なぜその他なのかを確認したところ「設問が「指導する」と聞くのではなく「周知する」であれば「周知する」にした」との事でした。
教育委員会回答の「指導する」3件は、市長部局と同じ回答や「安全性が確認できないため」「情報収集の後、次年度の指導を検討して行く。」と市長部局と違う独自の意見の所もありました。しかし、ほとんどが無難に「その他」とする自治体が多く「まだ無償配布の話が来ていないので、来てから考える」「国が安全性を認めているので・・・。」という回答もありました。「このような動きがあることを知らなかった」という率直な意見もあり、アンケートにより問題点を周知できたと考えています。
ご協力いただきました自治体の皆様に感謝申し上げます。