千葉県知事に要請書「安倍元首相の国葬に出席しないよう要請します」

9月27日に執行予定の安倍元首相の国葬に、私たちは主に以下の理由で反対し、「国葬中止を求める」署名活動を行っています。
・数十億円もの公金を投入する国葬には法的根拠がなく、国会の審議を経ずに閣議決定だけで決まったことは議会制民主主義に反すること。
・特定の個人の葬儀費用を国民の税金で執り行うことは、法の下の平等、思想や良心・信教・表現の自由を定めた憲法に違反していること。
・霊感商法や合同結婚式、法外な献金強要などを繰り返してきた「反社会的団体」とされる旧統一教会と安倍元首相が、深い関りを持っていたとされていること。その安倍元首相を国葬にすることは、旧統一教会を認めることにつながること。
・各種世論調査では、国葬「反対」が「賛成」を大幅に上回っていること。

署名集めは9月20日が締め切りなので集計はまだ出ていませんが反響は大きく、市民ネットワーク千葉県には、連日メールや電話で、県民から賛同や激励の声を寄せていただいています。

 おりしも、知事は9月8日の定例記者会見で、国葬への出席と共に、県庁に半旗を掲揚する意向を示されました。その理由として、「政府が国葬と決めたのであれば、それに相応しい対応をするのが県の役割。国葬の是非等は政府が決めたことだと思っている」と述べられました。しかし、地方分権一括法施行により、国と地方の関係が「上下・主従関係」から「対等・協力関係」に転換した今、「国が決めたから従う」ではなく、多くの県民の声に耳を傾け、県独自の判断をするべきではないでしょうか。
また、国葬に出席することは、国葬そのものを認め、国葬がはらむ多くの重大な問題に蓋をして顧みないことになります。このことは、後々県政に深刻な弊害を及ぼしかねません。

以上のことから、熊谷知事におかれましては、国葬への出席を取りやめて頂きたく、要請する次第です。

2022年9月15日
市民ネットワーク千葉県共同代表 伊藤  とし子
いわさき明子