【報告】介護の現場から

介護保険をとりまく環境 介護保険制度以前・以後&いま そして これから

7月26日、福祉プロジェクト学習会を行いました。
講師:認定NPO法人たすけあいの会ふきのとう 國生美南子さん
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国生さんは1988年、四街道市でたすけあいグループふきのとうを立ち上げ活動を始めました。当時は「措置」による福祉で、おかみ(官)の世話にはなりたくない人もいました。1980年代になると生協や、住民参加型の助け合い活動が始まり、介護の社会化が叫ばれ始めました。当時、国立療養所下志津病院の患者さんの支援をする中で、バリアだらけの街、特に駅が関門で自由な外出ができない状況を変えたいと「駅にエレベーターを」の運動を患者さんとともに行い13,000筆の署名を提出し採択され、県内で初めて四街道駅にエレベーターが設置されたそうです。
また、地域の中で多様な人が集える場所「コミュニティーカフェ」を1997年に開設。これは小学校の空き教室を活用し、障がい者、子ども、お年寄り、元気な人もまじりあって一緒にご飯を食べ、一緒に過ごす場所として今も続いています。
そして2000年に始まった介護保険事業に参入。訪問介護、通所介護に加え、小規模多機能型居宅介護事業も始めました。国生さんは通所・訪問・お泊りを一体的に行う小規模多機能型の事業所が自分にとってフィットすると話されていました。
特筆したいのはたすけあいを始めてから毎年必ず行政を巻き込んだフォーラムを開いていることです。その時々の課題をテーマに続けています。また、要支援の方のサービスが介護保険から外れ、総合事業に移行しています。新地域支援事業の生活支援コーディネーターのアドバイザーとして、県内の自治体支援をしています。地域に不足するサービスの創出、サービスの担い手の育成、ネットワークの構築など、市民が動かないと介護保険の継続は難しい状況になっていることを実感させられる話でした。


認定NPO法人たすけあいふきのとう
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