〈要望書〉大規模な臨時の医療施設を早急に開設するよう要望します

千葉県知事 熊谷俊人様

大規模な臨時の医療施設を早急に開設するよう要望します。

 知事におかれましては、知事就任以来、新型コロナウイルス対策に連日ご奮闘され、県民の命と暮らしを最優先する県政運営に敬意を表する次第です。

 さて、新型コロナウイルスの第5波の拡大が続き、千葉県の病床使用率が8月10日には66.6%となり、急激にひっ迫してきました。とりわけ、東葛南部は80%を超え、極めて深刻な状況です。早晩、中等症の患者でも自宅療養を強いられる事態が想定される中、更なる病床の確保を急がねばなりません。

 昨年千葉県は、6月補正で、爆発的な感染拡大が発生した場合の病床不足に備え、臨時の医療施設の整備を進めるとして30億円を計上しました。しかし、その後この件は、医師・看護師確保が困難であること、並びに既設の病床確保計画で1200床確保の見通しがついたため、当初1000床規模とされた病床数は100~200床程度と縮小されました。令和3年度当初予算に、再び臨時医療施設の開設として30億円が計上されましたが、現状では、がんセンターの旧病棟を66床の臨時医療施設に転用することとなり、現在48床の使用となっています。

 しかし、この程度の増床では、爆発的な感染拡大に対しては焼け石に水であり、大規模な臨時医療施設を至急開設する必要があると考えます。厚労省も2月15日付の通知「臨時の医療施設における医療の提供等に当たっての留意事項について」で、県知事の権限でプレハブ等の臨時医療施設の設置が可能としています。

そこで、以下を要望します。

1.プレハブ等の新設や、体育館等既設の施設利用等で、数百~1,000床規模の臨時の医療施設を整備開設すると共に、それに合わせた適切な医療供給体制を早急に構築すること。

2021年8月12日

                            千葉県議会議員
(会派 市民ネットワーク)
伊藤 とし子