第49回衆議院議員総選挙の結果を受けて

今回の選挙では、市民連合の働きかけもあり、全国289選挙区の75%となる217選挙区で、政党間での「候補者の一本化」が実現しました。結果、与党対野党の接戦が繰り広げられ、複数の自民党重鎮議員を落選させるなど、一定の成果を得ました。 

 しかし立憲民主党、共産党は議席を減らし、維新の党が議席を増やしました。全体として自民党の絶対的安定多数の維持で与党政権の継続が決まりました。コロナ対策や経済政策においては、弱者切り捨ての政治が続いている現状で、変革を求める声が、なぜ大きなうねりを作りだせなかったか、原因を改めて検証する必要があります。

 一方で、ネットワーク運動の仲間である、東京・生活者ネット出身の立憲民主党の大河原雅子さんが東京比例区で議席を獲得したことは、私たちにとって希望をつなぐものとなりました。

 今回の総選挙により、衆議院の「改憲」勢力が、改憲発議に必要な2/3を大きく上回ったことは、岸田首相のあからさまなまでの改憲志向の発言と相まって、大きな危惧を抱かせるものです。喫緊の課題は、来年の参院選で、一人でも多くの護憲派の候補を当選させることです。そして、本来の「国権の最高機関」「言論の府」としての役割を徹底して奪われ続けて来た国会に、その権能を取り返させることです。

 そのためにも、私たち市民ネットワーク千葉県は、地域からいのちと暮らしを守り、平和を作る政治姿勢をさらに強めていきます。地域政党としての特性を生かし「民主主義を主権者の側に取り戻す」活動の一端を担うことをここに改めて決意し、表明いたします。

2021年11月21日

市民ネットワーク千葉県
共同代表  伊藤とし子
小室美枝子