〈報告〉1月11日「降下訓練始め」抗議行動
1月12日の習志野演習場での「第一空挺団降下訓練始め」が、12カ国軍410名参加という規模で行われることに抗議する行動を、11日に行いました。これは市民ネットワーク千葉県が、立憲野党と各団体、個人に呼びかけたものです。
JR津田沼駅では、社民党、新社会党、市民ネットほか8名で一時間ほどのリレートーク、その後陸自習志野駐屯地で訓練の中止を求める申し入れを行いました。
12日当日は、例年よりもかなり長い時間を使っての訓練でした。地上での火器の音もひどかったです。
〈要請文〉12カ国軍参加の「降下訓練始め」の中止を求めます。
明日12日、陸上自衛隊第一空挺団の「降下訓練始め」が行われる予定とされています。これまでの目的とされてきた「空挺部隊の1年の降下安全を祈願する」に、「同盟国・同志国等参加国の空挺部隊と連携強化を図る」が加わり、本年度は12カ国軍、410名が参加する大規模な多国籍軍による軍事演習となるとのことです。 市民ネットワーク千葉県は、「地域から憲法を活かし、平和を創る」活動を続けてきた地域政党として、2017年に米軍が参加するようになって以来、降下訓練始めは「日米軍事一体化」を既成事実として市民生活の場に露出するものとして、開催に抗議し中止を申し入れてきました。 それが、一昨年より英・豪軍も参加、昨年は8カ国軍と参加国軍を強引に増やし、「国際空挺司令官会議」も開催されています。自衛隊を多様な国との軍事同盟を通じて否応なく「軍隊」へと変えていく、その現場に私たちの生活圏が使われることに憤りを覚えます。 自衛隊が他国軍との共同演習を繰り返していることは周知の事実です。しかし、周囲に100万人が暮らす市民生活の場で、一般市民の目の前で行われるのは、習志野演習場だけです。しかも同演習場は国内の降下演習場で最も狭隘で、隊員の場外への誤降下を繰り返している現場です。昨年11月にも2名の隊員が場外に降下したばかりであるのに、不慣れな他国軍の兵士が大量に降下を行うなど言語道断であり、不測の事態を危惧せざるを得ません。 私たちは、過剰にエスカレートする降下訓練始めへの他国軍の参加は、平和憲法と専守防衛の基本に明らかに抵触する、根本的に逸脱した異常な安全保障政策と外交政策であると考えます。そして、市民生活を危険にさらしつつ、文字通りあからさまに「戦争」を見せつけることを認めることはできません。 明日の多国籍軍参加の降下訓練始めの中止を、ここに強く求めます。 2025年1月11日 |