<要望書>新型コロナ感染拡大に伴い、PCRの社会的検査実施と患者受け入れ態勢の拡充等を強く求めます。

新型コロナ感染拡大に伴い、PCRの社会的検査実施と患者受け入れ態勢の拡充等を強く求めます。

年が明けても新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、連日、一日の感染者数の最高記録を更新する状況です。これだけ感染拡大を招いた大きな要因として、PCR行政検査を未だに、症状のある人及び濃厚接触者に限定していることが挙げられると、多くの専門家が指摘しています。

厚労省が、「症状のある人や濃厚接触者に限定せず、幅広いPCR検査の実施を求める」事務連絡をたびたび発出していますが、実施には程遠い現状です。

千葉県では、ウイルスの感染リスクを2日間と設定しているため、3日より前に接触している微妙なケースが野放しにされ、結果として無症状者が知らない間にウイルスをばらまき、感染拡大に繋がっている可能性が否定できません。

その結果、現在、県内の医療提供体制が急激にひっ迫しており、安房圏域を除く県内全域で、1月21日から病床確保計画の最高レベル「フェーズ4」に引き上げられる予定です。医療提供体制のひっ迫の影響は既に現れており、1月2日に発熱した県民が、自宅療養を強いられて病状悪化、1月7日にようやく入院できたという例など、枚挙にいとまがありません。年末年始のコールセンターの異常なつながりにくさも問題です。

以上のことから、以下の事項を早急に実施するよう強く要望します。

  • フェーズ4の確保病床数1017床にとどまらず、更なる病床確保に努め、協力医療機関には十分な補償を実施すること。
  • PCR行政検査を、症状が無くても希望すれば受けられる「社会的検査」体制にシフトし、無症状者による感染拡大を防ぐこと。
  • コールセンターについては、平日・夜間・休日とも即時対応できるよう、早急に人員体制を見直すこと。
  • ひとり暮らしの高齢者や障がい者など、発症しても自力で外部に連絡が取れない場合は、第三者が保健所との連絡や入院手続きなど、公的に関われる体制を構築すること。

PCRの社会検査実施と医療体制充実要望書