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■■  \\ 県政情報 2022.4.3/              ■■
■       県議 伊藤とし子のメールマガジン No.51  ■
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2月議会の予算委員会(3月7日)ではコロナ対策を質問しました。

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:  自宅死がこんなに!!
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千葉県警に「死体取り扱い件数」の調査を依頼。自宅死のうちコロナ陽性と判明した件数がでました。(2020年1月~2022年2月の期間)2020年は1人。
2021年は52人、内デルタ株第5波(8月9月)は24人。
2022年1月2月はオミクロン株第6波で42人です。

また、コロナに罹っていることを知らずに亡くなり、死後に判明したのは第5波で12人、第6波で16人でした。 

自宅死の多さに驚きました。検査が迅速に出来て入院できていたら、防げたのではないでしょうか。
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:  なぜ検査実施数が少ないのか?
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昨年12月、千葉県は1日当たりPCR・抗原検査能力を約54000件と公表しました。しかし、2月20日時点で1日当たり平均6760件しか検査できていません。
なぜこんなに見込みと実績が違うのか、と質問しましたが、
「検査するかしないかは医師の判断が前提であり、必ずしも検査能力に余力がある限りしなければならないものではない」との答弁でした。

自宅死がこんなに多い事からも、なぜ検査数が少ないのかをしっかり検証し、改善しなければなりません。
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: 医師が、看護師が足りない
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看護師不足は深刻です。最初の臨時医療施設は、がんセンターの旧病棟を利用した66床でした。看護師はがんセンター、子ども病院の業務を縮小して手配。
オミクロン株対応として1月18日~2月23日の入院者数は52人。2月23日は16人が入院中でした。

認知症の高齢者対応のため通常よりも手がかかるという事で、子ども病院スタッフを投入して現在48床が対応可能となっています。
公立病院は私たちの命の砦です。医師、看護師の拡充は急務です。

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: せっかく臨時医療施設はできたけど、稼働率が低いのはなぜ?
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自宅療養者が2月15日時点で約36000人、調整中は3500人もいました。
臨時医療施設は阪急交通社に「業務委託」してプレハブ設置から全て任せ、稲毛は2月3日110床で、流山は2月18日56床で開設しました。しかし、稲毛の稼働状況は2月24日まででわずか中和抗体薬1人、夜間酸素8人とのこと。流山も日帰りが原則ですが、2月24日までで20人しか利用がありません。
理由は、2施設ともデルタ株対応として、軽症者に中和抗体薬を投与して重症化を防ぐ短期入院の前提で作ったため、オミクロン株に多かった高齢者の長期入院には向いていなかったのです。
臨機応変の対応ができるよう、強く要望しました。

次に開設する臨時医療施設では、高齢者にも対応できるようにする、との事です。
問題は、医師・看護師がアルバイトの混成チームで果たしてうまく回るのか?です。
臨機応変の対応が出来なかった理由の一つは、この業務委託ではなかったか、と考えています。
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: 夜間・休日の往診・オンライン診療体制を確保したというけれど
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保健所の負担を減らすため、「ファストドクター」という医師派遣事業者と契約しました。
デルタ株で医療がひっ迫していた昨年9月からスタート。令和3年度の7カ月間の委託契約は1億875万円で、1日あたり往診10件、オンライン診療100件の体制を整えました。直後にデルタ株は収束。オミクロン株の第6波1月2月の稼働実績は、たったの往診51件、オンライン診療16件。稼働率の低さに驚きました。
ファストドクターに往診やオンライン診療を依頼するのは、保健所やフォローアップセンターです。せっかくのツールを使いこなせない原因は、どこでしょうか。
稼働率アップの取り組みを求めました。