■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■

■■  \\ 県政情報 2021.1.31 /              ■■

■       県議 伊藤とし子のメールマガジン No.34    ■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1月29日県議会が開会しました。2月議会は予算議会でもあり、知事選

があるので通常よりも2週間早い開会です。

来年度予算は骨格予算、とは言え前年度の本予算よりも9.4%増の

約1兆9900億円で、コロナ関連予算は3312億円です。
オリンピック・パラリンピックの予算もすでに138億円が執行され、
中身は幕張メッセの大規模改修や自然公園整備に57億円、国際大会・
キャンプ誘致、総合スポーツセンター改修に52億円。このうち国から
は13億円だけきます。来年度分はさらに38億円が追加されて、オリパ

ラ関連予算は合計178億円の予定になります。

せめて来年度予算の38億円だけでもあれば、無料PCR検査が出来たじ

ゃないですか。あ~あもったいない。
┏◆
┃ 予算委員会 伊藤の質問は2月17日予定

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
現在、予算委員会の質問を準備中で、質問項目についてヒアリングを

行っています。
今回、コロナに罹ったことでわかった問題点を、掘り下げて質問しよ
うと考えています。
—————————————————————-
:コールセンター問題
—————————————————————-
かかりづらかったコールセンター問題。仕事始めの1月4日、年末年始
の相談受付状況の調査をかけました。
(この顛末は1月10日のメルマガNo.32、ブログにもアップ済みです)その時、東京にあるコールセンター事務所に立ち入り調査するとの事

で、1回目の予算委員会のヒアリング時、「中間報告なので口外しない
で下さい」と前置きしてシステム障害だったと報告してきました。
それが、1月29日2回目のヒアリング中に、同席していた大野さんの携
帯に飛び込んできたのが、新聞記者から「今日、コールセンターにつ
いて県に取材をかけたら、16時30分から記者会見をするそうだ」との
情報でした。
実はこの日、私はコールセンターのヒアリングも入れていたのですが、
前日に「担当者の調整がつかない」という不審な理由でキャンセルさ
れました。それなのに、記者会見をするとは、開いた口がふさがりま
せん。もちろん、激しく抗議しました。
これまで、何度要求してものらりくらりと出してこなかった、契約書、
仕様書、事業者の報告書が一気に手元に来たけれど、この対応も、

者会見の内容も、責任感ゼロの対応も問題です。

—————————————————————-
: 朝日新聞1月30日千葉版記事から

「県のコロナ電話、障害 年末年始、412件応答できず」
—————————————————————-
県は29日、新型コロナウイルスについての県民からの問い合わせに対
応するコールセンターが昨年12月31日~今年1月4日につながりにくく
なり、延べ412件に応答できなかったと発表した。部品の故障により、

システム障害が発生していたという。

県によると、昨年12月30日には519件の応答をしていたが、31日には

231件に急減。このとき、県がセンター運営を委託するティーペック
(東京都台東区)がシステムの不具合を確認していた。だが、原因特

定に時間がかかり、1月4日までに繋がりにくい状態が続いたという。

県と同社は「感染が急激に拡大していた年末年始において、ご迷惑、

ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。一方県
の担当者は「医療機関を受信できず、症状悪化したという報告はない」
と話している。
コールセンターは土日祝日を含む24時間対応している。(今泉奏)
さらに八街市Sさんのインタビュー記事が続きます。
◆「死ぬ思い」15時間かけ続け「何回電話したかわからない。どうしたらいいか分からないからこち

らは死ぬ思いでかけ続けたのに、障害でした、では済まない」2~3日
に約15時間、コールセンターに電話をし続けたという八街市の男性

(63歳)は憤る。

男性は2日の昼に食べたラーメンの味がまったくしなくなったこと

体調に異変を感じたという。インターネットで調べたコールセンター

の番号に電話をかけたが、つながらなかった。

男性は一人暮らし。電話をかけ続けているうちに体温は39度を超え、

頭がフラフラした。友人3人にも電話をかけるよう依頼したが、誰がか

けてもつながらなかった。

ようやく通じたのは約15時間後の3日午前4時49分。電話に出た担当者

は、男性が住む地域を管轄する保健所に電話するように指示しただけ
だった。翌日のPCR検査で新型コロナの陽性と確定。入院後のX線撮影
では肺は真っ白になっていて「重症化しています」と言われたという。

(重政紀元)

—————————————————————-
: 問題満載 千葉県と委託事業者~責任逃れの姿勢。

—————————————————————-
感染爆発で1月4日からフェーズ4に引き上げる予定と公表していた千葉
県。年末年始のコールセンターの役割は重要なはずです。
私も昨年11月から年末年始体制をどうするか、と確認していたのですか

ら。

システム障害発生の12月31日、事業者はシステムサポートに原因調査

を依頼していますが、遠隔操作での確認作業に終わっています。

県に報告したのは1月3日15時、しかもメールで、です。

問題① 契約では、毎日事業者は県に報告を上げることになっていたの

に、極端に減った着信数、対応数に何の問題意識もなかったのか。
いや、それよりも、報告していたのか?
県の年末年始の危機管理はどうなっていたのか?問題② 12月27日~1月3日のコロナ対策はどこでだれが、どれだけの

体制でやっていたのか。
問題③ 事業者からは「着信数は漏れなく精確でした。損失した応答
数は4日間で412件となってます」という報告が来ているが、そんなに
少ないはずはありません。現に八街市のSさんは一人で15時間100回以
上もかけているし、友人3人で140回はかけているはずと言っています。
私もですが、何人もの方からコールセンターが何度かけてもつながら
なかったと聞いています。その回数はどこに消えたというのでしょうか。
問題④ 昨年12月30日には519件の応答をしていたが、31日には231件
に急減。と説明しています。しかし、1月14日に県が我々に提示した資
料には、応答数だけでなく着信数もあります。(下記)
記者資料にはなかったので、県が「損失した応答数412件」と発表すれ
ば、そのまま記事にした、というからくりです。実際は1000件以上の
着信数があったのに300台に減ったこと自体おかしいと考えるのが普通
でしょう。
ところが、県はヒアリング時、事業者(損保会社の健康相談を受ける
コールセンター業務)が言うには「毎年、年末年始は相談件数が減る
ので、特段おかしいと思わなかった」という説明―言い訳をしていま
した。
着信数   応答数
12月29日  1,055    412
12月30日  1,082    511
12月31日   304    231
1月1日    404    282
1月2日    320    208
1月3日    329    224問題⑤ 一番の問題は、記者会見で「医療機関を受信できず、症状悪

化したという報告はない」と言っている事です。なぜこのようなウソ
を平気で言えるのでしょうか。私は1月4日からこの間ずっと、コール
センターがつながらなくて、大変だったこと、さらに八街市のSさんの

状況を訴えてきたのです。

被害を矮小化しよう、ごまかそうとする姿勢、命を預かっているという

自覚のない県と事業者。どのような責任の取り方をするのでしょうか。
しっかり追及していきます。