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■■  \\ 県政情報 2021.8.22/              ■■
■       県議 伊藤とし子のメールマガジン No.46   ■
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┃ 千葉県警「へそ出し・ミニスカ」キャラクター起用に問題意識なし!!    
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バーチャル(仮想)ユーチューバー(VTuber)をご存じでしょうか?新聞記事によると、仮想現実のキャラクターが動画配信を行っていて、現在1万人を超えている、という事です。

「松戸市のご当地VTuberアイドル「戸定梨香(とじょう・りんか)」を使って交通安全啓発活動を松戸警察、松戸東警察が行う」千葉日報オンライン(7月31日)ということでしたが、「へそ出し・ミニスカート」のキャラクターを見てびっくりしました。
県警はこのことを知っていたのか?と確認すると、「内容は問題なかったので」とすんなり決済した様子。検索すると、千葉県警はSNSで情報発信をしており、千葉県警公式チャンネルには、他の警察紹介と肩を並べて松戸警察、松戸東警察の「戸定梨香」の交通安全動画が載っています。
一番の問題は、県警がこの「へそ出し、ミニスカート」姿のキャラクターに対して何も違和感を抱いていないことです。問題とすら感じていません。
典型的な「萌え系美少女」キャラクターは、「女性を性的商品として扱っている」、「子どもを性の対象とする風潮を助長する」など多くの批判があります。
図らずも今回、このような批判に対しなんら問題意識を抱いていない県警の見識を露呈してしまいました。人権感覚を疑うものです。 

私は6月議会で、教員の児童生徒への性暴力問題を取り上げました。若年者への性暴力事件が後を絶ちません。相談機関によると、性暴力の相談件数が毎年増加しており、10歳未満~10代の相談が4割近くを占めています。それも表に出るのはごく一部です。 
小児性愛を助長するようなアニメキャラクターを登用し、県警公式チャンネルに載せている問題の根は深いものです。
また、犯罪防止が役目のはずの千葉県警の見識が疑われ、信用失墜です。

男女共同参画社会基本法施行(1999年)後「広報物が男女差につながる表現になっていないか、女性を飾り物とした表現になっていないか」などと、内閣府は広報物の手引きを2003年に策定しています。
千葉県男女共同参画課には、千葉県として広報物のガイドラインを作るべきでは、と提案しましたが、内閣府のガイドラインに沿って長年やってきて、浸透しているので「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」が働かないよう気を付けている、などとカタカナ言葉でお茶を濁していました。

残念ながら今回の県警「へそ出し・ミニスカ」キャラクター騒動は、内閣府のガイドラインが形骸化しており、全く理解されていないことを露呈してしまいました。
千葉県も千葉県警も「男女共同参画社会基本法」を一から学びなおす必要があるようです。