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■■  \\ 県政情報 2021.3.10 /              ■■
■       県議 伊藤とし子のメールマガジン No.35    ■
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県議会が3月2日閉会しました。森田知事最後の議会でもありました。
現在、知事選真っ最中。仕事ができる、県民との対話を重視する知事
の実現を、切に願います。

森田知事、議会終了後、会派控室に挨拶に回ってこられました。あち
こちで一緒に写真に収まる光景は、タレント森田以外の何ものでもあ
りません。議場でも議会質問で登壇者の自民党、公明党はもちろん立
憲民主党、無所属議員も森田知事を「ヨイショ」する挨拶のオンパレ
ード。県議会の中は森田一色で、県民感覚とはまた違う世界を実感し
ました。残念ながら、これでは良くはなりません。

今議会でも議案に対する討論をしたのは、市民ネットワーク、共産党。
そして今回、公明党が賛成討論を行いました。
賛成であれ、反対であれ、きちんと討論を行ってこそ、議員としての
役割を果たすというものです。私は反対する議案はすべて理由を述べ
るようにしています。

10分間の制限のある討論ですが、2回に分けてご報告します。

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┃ 令和3年度予算の反対理由から(その1)
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:東千葉メディカルセンターの不正経理問題について
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衝撃的な告発文が10月上旬、ネット上で公開されました。
① 赤字体質を隠れ蓑にした大規模不正が行われていること。
② 不正を目的とした組織構築と邪魔な職員の排除が行われていること
③ 給与の横領や業者との癒着が組織的に行われていること。
④ 委託会社への過剰な支払いは年2憶5千万円を超えていること。
⑤ 物品の購入は架空取引や水増し請求が横行していること。
⑥ 給与の水増しや手当の不正な請求がなされ、直近1年間で5億円以
上の被害が発生していること。
⑦ その資金は千葉県からの助成金30億円であること。という内容です。

この告発文に添付されていた資料はすべて原本のコピーであると病
は認めており、信ぴょう性が極めて高いと言えます。

東金市と九十九里町の調査では、勤務実態のない職員への給与支給-
③や、規定外の手当て支給-⑥、履歴書の改ざん-②、競争性が確保
されていない業者選定があった-③④⑤と事実認定し、不適正な昇給
や手当支給の自主返納、入札の実施などの徹底を指摘し、委託先の再
選定等とともに、価格の妥当性・非妥当性を示すよう是正命令を出し
ました。

そもそも地域医療に先進的に取り組んでいた県立東金病院を多くの
民の反対する声を無視して廃止し、独立行政法人東千葉メディカルセ
ンターを2次医療圏の中核病院として開設。千葉県は建設時に
13億7,700万円支出し、さらに整備費用として平成26年から令和3年度
まで総額71億8300万円を分割して交付予定で、3億3590万円が予算計
上されています。
平成30年度には赤字補填のため追加で30億円を交付しました。その他
機器購入や研修費として総額11億7,200万円を支援しており、
総額123億9,710万円にも上ります。

県から出向していた事務部長に月27万円もの上乗せ給与が支払われて
いました。
県は派遣元として違法、不当行為に対し、是正させる責任があるにも
かかわらず、多額の不正を見抜けなかった責任は免れません。県民の
収めた税金が湯水のごとく私腹を肥やすために使われていたことは
許しがたいです。

実名入りの第二弾の告発文も来ていますが、なぜ新聞各社は取り上げ
いのか、疑問です。

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: コロナワクチン接種事業について
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先行している米国では、米国疾病予防管理センターワクチン有害事象
報告システムには、昨年12月14日から本年2月12日の2カ月間で、有害
反応15,923件の内 死亡929人と報告されています。

ワクチンは自己免疫性疾患を発症させうることは知られています。
HPVワクチンの副作用のように、症状が遅れて発現する可能性が大
きく、症状も複雑で、治療も困難な例が少なくありません。今後どれ
だけの副作用が起こるか不明です。まして高齢者の場合、ワクチンの
副作用なのか持病の悪化なのか、証明することは不可能です。動物実
験も行わず、いきなり「ヒト」で治験を行っているコロナワクチンの
在り方は、予測不能な事態が懸念されます。

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: コールセンター委託事業について
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現在の委託事業者の年末年始の対応について、命を預かるコールセン
ター事業者の自覚があったのか、と疑問が生じました。
(メルマガNo.34に詳細に書きました。)

12月31日に発生したシステム障害をすぐに県担当課に報告もせず、ち
ゃんと動いているとして、メンテナンスサービスが出向いてきたのは
1月4日。正月休みが終わろうとしていました。この間、電話がつなが
らなかった件数は相当の数にのぼるとみられます。中には次のような
深刻なケースもありました。

39度も熱のある相談者が15時間もかけ続け、やっと明け方4時につな
がった対応が「保健所に連絡するように」というものでした。
(本人の証言)

この問題は予算委員会で取り上げました。担当が事業者に問い合わせ
たところ「同時刻の記録では、2か所の医療機関を紹介しており、
日、本人と思われる人から報告もあった」と言っているとの事。これ
では本人の主張と大きく乖離し、本人は虚偽証言をしていることにな
ります。

そこで、県に、通話記録を開示しろと言っても、「個人情報だから」
という理由で拒否。これでは真相は「藪の中」です。
また、百歩譲って県の主張どおりだったとしても、高熱のある相談者
に、朝の4時に医療機関を教えて、どうしろというのでしょうか。マニ
ュアルにあるように「救急車を自分で呼んでください」がまだしも的
確な指示でした。
「看護師を配置する」がウリなのに、高熱患者への対応ではありませ
ん。本当に看護師は配置されていたのでしょうか? 疑問です。
事業者に今回の責任をどうとらせるのか、問われています。

事業費は12月5日から3月31日まで昼間オペレーター10名、看護師3名、
夜間オペレーター3名 看護師1名として、当初予算は約4,000万円でし
た。
その後オペレーターを昼間4名、夜間1名増員して、1月25日~2月28日
は1,800万円増、3月1日~31日は1,400万円増。合計7,280万円となりま
した。
この算定根拠も不明で、何度聞いても明確な答えはありませんでした。
次の事業者をどうやって決めるのか。今回受託したティーペックは除
外するのか? 注目していかなければなりません。

コールセンターの予算質疑は録画中継で視聴できます。
千葉県議会2月17日予算委員会伊藤とし子インターネット中継 (vdg.jp) 

閉会日討論の録画中継も視聴できます。
千葉県議会3月2日討論インターネット中継 (vdg.jp)