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■■  \\ 県政情報 2021.1.15 /              ■■
■       県議 伊藤とし子のメールマガジン No.33    ■
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私、伊藤とし子は1月8日にコロナ感染の自宅待機は解除になりました
しかし、その後も咳が出る、2時間のオンライン会議でも発言すると息

苦しくなる、などの症状が残っています。

これも、日にち薬で、少しずつ改善していくはず、と考えています。

私よりももっと重症化した方の、発症から入院までの記録です。
問題だと思える対応が満載ですが、明日は我が身と検証も含め、ご紹

介します。
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:  八街市在住のSさん(男性 63歳 一人暮らし)の場合
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12月28日 離れて暮らす妹N子さん(施設入居者)と落ち合い、酒々
井町に墓参りに来る。
12月31日 N子さん 発熱。
1月1日  N子さんPCR検査を受ける
1月2日  Sさん発熱(39.5度)
昼間12時頃よりコールセンターに多数回電話するが繋がらず。→問題①
友人3人もコールセンターに電話するが繋がらず。(回数は計140回か?)
1月3日  明け方4時49分、やっとコールセンターにつながるが「印
旛保健所に相談するように」と指示される。→問題②
保健所に状況説明してPCR検査を希望するが、濃厚接触者(N子さん)
と接触後5日が経っていることを理由に検査は受けられず。→問題
午後N子さんPCR検査が陽性と判定。施設の自室内での待機を指示
される。
Sさん印旛保健所に再度電話で相談。
午後、翌日10時に成田徳洲会病院でPCR検査を受けるよう連絡あり。
高熱39度前後が続く。→問題④
1月4日  高熱のまま、八街市から成田駅近くの徳洲会病院に車を運
転して行く。→問題⑤
14時、Sさん陽性判定。
病院の指示は「自宅で、保健所からの連絡を待つように」
高熱39度のまま、自分で運転して帰宅。
夜、39.6度の高熱で寝られず。
1月5日  明け方3時、救急車を自分で手配。
午前4時、救急車到着するが、受け入れ病院が見つからず。
Sさんを寝室に戻して救急車は帰る。→問題⑥
9時頃、N子さんから酒々井在住の知人OSさんに「兄が衰弱して大
変な状態にあるので助けてほしい」との緊急要請が入る。
OSさん印旛保健所に電話して収容・入院を要請するが「病院に空き
が出来たら収容に向かいます」の返事で確約を得られず。
「第三者は口を出すな」の言葉に引き下がる。 →問題⑦
15時、N子さんの要請でOSさんがSさんに電話するも繋がらず。
印旛保健所に電話で容体と見通しを聞くが、「第三者には答えられな
い」の言葉 のみ。保健所にはSさんの食料枯渇状況を伝えて善処を
乞う。
16時、宮川伸衆議院議員、新見八街市議と相談して、八街市の支援を
要請するもかなわず。
19時頃、社協から夕食の差し入れあり(翌朝判明)
1月6日 朝、本人と連絡取れず。
印旛保健所に電話するが、13時3回目の電話の問い合わせに、病院に
行ってもらう手配がついたことを知るが、「どこの病院かは言えない」
との返事。→問題⑧
15時 本人と連絡が取れて、北総病院で診察を受けていることを知る。
CTで肺炎と診断される。38.8度の熱があったにもかかわらず、帰宅さ
せられていたことが、後刻判明。
本人は自分で運転して朦朧とした体で、印西牧の原から八街市の自宅に
帰宅させられる。 →問題⑨
1月7日  10時、保健所から13時に成田国際福祉病院に行くよう指示
あり。
自分で運転し、そのまま入院。

15時、本人より個室に落ち着いたとの連絡あり、これまでの経緯を聞いた。

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以上は酒々井在住のO.Sさんから教えていただいた、友人Sさんの体験

談です。
Sさんは、現在重態から快復しましたが、両肺が真っ白との事。
生還できて、本当に良かったです。
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:9つの問題点
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問題⑥
この体験談で一番の問題は、発熱から入院まで5日間もかかったことです。
医療崩壊の危機と言われていますが、救急車が高熱の患者を置き去りに
して帰ってしまうことが、現実に起こったのです。
東洋経済(1月10日)記事に、日本では感染者の受け入れは公立病院や
公的病院に集中しており、全体の8割を占める民間病院の受け入れが進
んでいないのが問題、とあります。
法的な義務がないため、コロナ感染患者を受け入れるかどうかは、各医
療機関の院長の判断によります。行政主導により、地域単位で協議の場
を設け、感染患者の受け入れを要請すべきであり、それができないなら、
特別措置法を改正して、医療機関への指示ができるような仕組みを検討
すべきである、とあります。
飲食店や国民の行動制限に罰則を作るよりも、医療崩壊をくい止める方

が、緊急性が高いはずです。

問題⑨
自力で医療機関に行けない場合、どうすべきでしょうか?
公的交通機関、タクシーなども使えません。
また、たとえ友人で会っても、コロナ感染禍では助けに行くこともでき

ません。

私の場合は「何かあったら救急車を呼ぶように」と検査を受けた医師か

ら、いの一番に言われました。
Sさんの場合、無理を押し、朦朧とした状況で自力運転で、PCR検査、
CT検査、入院と何度も病院に足を運びました。
こういう場合、どうすればよかったのでしょうか。県HPには「県搬送または保健所搬送の場合」とあり、委託事業で搬送

を契約していたはずです。
何度も高熱の独居者に、自力運転をさせたことには驚きました。
「運転はできますか?県搬送もできますよ、何かあったら救急車を呼ん

でください」と、なぜ言わなかったのでしょうか?

問題④
PCR検査になぜ遠方の医療機関を指定したのでしょうか?
発熱外来として一覧表に載っている医療機関は少ないですが、八街市内

にも1か所「湯沢クリニック」があります。
名前を出さなくても他にもあるはずです。
近場の医院をなぜ指定しなかったのでしょうか。問題⑦⑧
家族で無ければ、SOSも言えないのでしょうか?
「ひとり暮らし」はこれから多くなります。
友人が親身になって心配してくれることは、恵まれたことです。
菅首相のお好きな「自助、共助、公助」の共助ではないですか。

個人情報の問題があることは確かですが、しゃくし定規な対応は命取り

になることも念頭に、今後どうすべきか、柔軟に対応を検討すべきです。

問題③
高熱があるのに、なぜ、濃厚接触者じゃないからとPCR検査を拒否し

たのでしょうか?

妹N子さんとSさんは同時に感染した可能性があり、N子さんの濃厚接

触者かどうかは関係ないはずです。
感染拡大で、感染源を追跡する疫学調査では後手後手で、意味をなさな
くなっています。
まずは検査。おかしいなと思ったら検査。無症状であっても検査です。問題①
なぜコールセンターは繋がらなかったのでしょうか?
夜間(20時~翌朝8時)はたったの3回線。
オペレーター3人に看護師1人で対応することになっています。

調査した結果は、夜間12月29日97件、30日120件、31日113件、

1月1日128件、2日103件、3日121件です。
問題の日は1月4日なので調査外で不明ですが、どちらにしても100件から
140件の間です。
一人のオペレーターが1時間に対応したのは最大3.6件。
1件20分ほどになります。その数字も妥当なのか疑問です。問題②
一番の問題点は、やっとつながったコールセンターが「保健所に相談する

ように」と対応したことです。
以前の委託事業者との契約では「緊急時は救急要請」とあります。
なぜ、39.5度の高熱に苦しみ、コロナかもしれないと一人心配している患

者を見捨てるような対応をしたのか。

コールセンターは命をつなぐ役目があります。
看護師まで配置した委託事業者のはずですが、一連の対応から、無責任な

仕事ぶりに驚くばかりです。
千葉県は、来週、コールセンターの事業者の立ち入り調査を行うという事

です。

当初は「電話で聞き取りをしている」と言っていましたので、問題の重要度

が上がったという事でしょうか。
人員は約束通り満たしていたのか。
なぜ、処理件数が年末年始、極端に少なかったのか。
救急対応マニュアルに不備はなかったのか。
しっかりと検証するよう要請しています。