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■■ \\ 県政情報 2021.8.24/ ■■
■ 県議 伊藤とし子のメールマガジン No.47 ■
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┃ 県職員 動員!! サツマイモ基腐(もとぐされ)病問題
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千葉県はサツマイモの産地です。その重要な農産物を脅かすカビ菌問題が発生しました。
サツマイモ基腐病に感染した可能性のあるベニアズマの苗 77,000本(2.2ヘクタール相当)が、県内15市18販売店に出荷されました。県が確認したところ、7月15日東葛地域と印旛地域の7か所の栽培苗から感染したことが判明しました。
このサツマイモ基腐病とは、カビ菌でサツマイモの腐敗や葉・茎が枯れる病気です。カビ菌なので、発病した株で作られた胞子が雨水や畑にたまった水で、周りの健康な株にも感染します。発病した株の残さが畑に残ると、翌年も発生する恐れがあります。
平成30年に沖縄県で初めて確認されて以来、毎年発生地域が拡大して、今年は鹿児島、宮崎、隈本、福岡、長崎、高知、静岡、群馬、茨城、東京、そして千葉で発生が確認されました。
「疑わしい症状が出たら農業事務所に連絡してください」と警鐘を鳴らしています。
そんな中、お盆休みに入る週、印旛地域の大規模観光農園(民間:30~40a)で、感染したサツマイモの抜き取りが県職員を動員して行なわれた、という事です。
今回は、千葉県がサツマイモ有数の産地で周辺の生産者の心配する声もあり、また、観光農園のため不特定多数の人が来るので、カビ菌をまき散らす可能性があるとして、県職員を動員して、全量撤去したという事です。
国の指示は、症状が出た株を抜き取って、きちんと処分することになっていますが、念のため、全量抜き取り処分とは、思い切った措置です。
初動対応を今やらないと、あとあと大変だ、という判断なのでしょう。
でも、待ってください。県職員を使って抜き取り作業を行った法的根拠はあるのでしょうか?
そこで、県内には他にも感染株を植えた生産地はあるはずで、今後、同様の大規模感染地が見つかった場合、同じように県職員を派遣するのか?と聞いたところ、今回は特別ケースで、通常はあくまでも生産者の責任において行ってもらう、という事でした。
何か腑に落ちませんね。
生産者の責任のもと撤去すべきであると言うのなら、今回の法的根拠のない県職員動員作業は、特定事業者への便宜供与になるのではないでしょうか?
何か特殊事情があるように思われてなりません。