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■■  \\ 県政情報 2021.5.29/              ■■
■       県議 伊藤とし子のメールマガジン No.41   ■
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熊谷知事と市民ネットワーク千葉県会員との意見交換会を5月24日にオンラインで開催しました。参加者は41人。
ざっくばらんな意見交換をという申し出に快諾していただき、執務時間後の17時15分~18時ちょっと過ぎまで、沢山の質問に答えていただきました。

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┃    市民ネットワーク千葉県と知事との第1回意見交換会
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まずは知事から、新型コロナ関連の最新報告がありました。
【5月28日付の報道発表で公表済み】
*  重症者用ベッドの確保の見通しがほぼついたこと。【→40床】
*  市民ネットも訴えているPCR検査の拡充は、接待を伴う飲食店をはじめとして、これから進めること。
*  コロナワクチンの大規模接種会場を、千葉県内でも設ける予定。  
【→(仮称)高齢者ワクチン接種センター 会場:蘇我コミュニティセンター】
ということで、コロナ対策を着々と進めているとの事でした。

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主な質疑応答
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質問:子ども条例について
児童家庭課と教育委員会と市民団体が協働して「子どもの権利ノート」を作成した。予算の関係で印刷されず、県HPに掲載されただけだが、最初の1歩と思う。子どもたちの手に触れるようにしてほしい。
虐待や不登校など子どもの問題は多々あるので、子どもを支援する条例を。

◎知事
子どもの条例については、教育と福祉の両方の視点が必要だ。
包括的な子どもの条例を作っていきたい。

質問:流域治水について
野田市では、利根川沿いに無堤防地域がある。
浸水被害が心配なので、治水対策を国に求めてほしい。

◎知事
県所管の河川の流域対策に予算をもっとかけて防災県を作っていく。浚渫、堤防のかさ上げ等、また水位計、アラームの設置等。
利根川は国の所管なので、県の対策を強化した上で、国に対して強くお願いしていく。

質問:県立図書館について
青葉の森に建設予定の県立図書館の進捗状況と、閉館後の県内図書館への支援体制について

◎知事
県立図書館の役割はこれから変化していく。
青葉の森の新図書館は基本設計もまだで、これからコンセプトが出される。
早くて5年後。県立図書館の役割はサービスというよりも研究や資料収集なので、直営でやるべきと考えている。
旭市、松戸市の図書館をどうするかは地元と協議中。 

質問:文化行政について
市民ネットとの政策合意に「県内の文化行政に予算を拡充する」という項目があるが、このコロナ禍で大幅な会員減少により存続できない団体が増えている。
せめて文化的な情報を周知してほしい、という要望が団体から出ている。

◎知事
芸術文化は本当に大切だと考えている。
文化的な情報を県民にもっと知らせ、文化的活動の市民団体を応援したい。 

質問:学校給食に有機食材を
有機食材による学校給食を県が音頭を取って、県内にもっと広めてほしい。
専門家による有機農業の技術の継承や、佐倉市の事例のような「安定した有機農産物を供給できるシステム」を導入して、県内にオーガニック給食を広めてはどうか。

◎知事
そういうシステムはぜひ参考にしたい。
農業は大切な施策だと認識している。
子どもたちの健康を守るためにも、ぜひオーガニック給食を進めていきたい。

質問:5G問題について
電磁波健康被害に不安を抱く県民もいる。
どのように不安を払拭していくのか。

◎知事
県には規制する権限はない。届け出は市町村である。
アンテナ設置場所は企業の知的財産であるので、オープンにすることはできないと考える。
不安に思う人にどのようにアプローチするか。丁寧に対応する窓口のオープンなど求めていける。市民公開講座等の開催も検討する必要がある。

質問:残土・産廃処分場問題について
千葉県には残土・産廃処分場が多すぎる。
大切な水源地にも作られ、漏水など問題を引き起こしている。
もっと取り締まってほしい。

◎知事
残土は条例で規制していく。
産廃は正しいものをやっていかなければならない。君津の大規模処分場などの問題は承知している。高い基準を求めていけるようにしたいが、個々の問題はこれから。 

質問:訪問系介護事業者のPCR検査について
介護のNPO活動をしているが、PCRの行政検査から漏れている。
もっと対象を増やしてほしい。

◎知事
確かに千葉市と違って、千葉県ではNPOや訪問系事業者は行政検査の対象外となっている。
今後定義をどうするか、検討していきたい。

質問:太陽光発電問題について
太陽光発電が住宅地の近くに設置されたりと問題は大きい。規制できないか。

◎知事
住宅地だけでなく、木を伐採して設置したりと、どうにかできないか所管と考えていきたい。 

質問:教員の非正規問題
4年間非正規で担任を持っている問題を聞いている。若い人の貧困につながっている。

◎知事
教師の非正規問題は意識をしているので、どういう風にアプローチしていくか考えていきたい。 

質問:県民との対話について
知事は県内市町村の首長と対話を重ねていくと言っているが、いろんな市民団体とも会ってほしい。

◎知事
まずは、県立病院や出先機関に行き、現場を知ることから始める。
それから時間をかけて、コロナが明ければ県民の皆さんともランチミーティングをしたいし、またオンラインミーティングなど、できることからやっていきたい。 

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当初1時間の予定だったのが、直前にコロナ対策会議が入って45分間に短縮され、どうなることかと心配しました。中身の濃い意見交換にするため、事前に質問を募集して準備をしてきたので、質問通告の6人以外に3人の方からの質問にも答えていただけました。
最後に、今後もできる限り対話に努めることを、お互い確認することができました。就任からわずか2カ月弱にもかかわらず、様々な質問にも明瞭に答えてくださいました。知事選の前に3年分の議会質問議事録を読んで準備したと伺った事があります。

知事が代わって、千葉県は変わると、強く実感したのは、参加した皆さんも同じだと思います。